アービトラージ(arbitrage)を分かりやすく解説!ブクメでも使用可能か?

アービトラージ(arbitrage)を分かりやすく解説!ブクメでも使用可能か?

2021/09/21

こんにちは、ベッターのディエゴです。この記事では投資等でよく聞くアービトラージ(arbitrage)について解説していきます。投資に関する知識がなくてもスポーツベッティングに応用できます。知っておいて損のないベッティング方法なので是非目を通していって下さい。

アービトラージ 意味

アービトラージとは投資においてよく使用される用語であり、スプレッド取引、サヤ取引、裁定取引などとも呼ばれます。一言で言うならば、証券会社が提示する売買価格の差を利用して利益をとる取引のことを言います。

例えば、証券会社Aと証券会社Bがあるとしましょう。

証券会社Aは株Cを5000円で販売、4500円で買い取りをしていたとしましょう。一方で証券会社Bは株Cを4000円で販売、3900円で買い取りをしていたとします。

この場合、証券会社Bで株Bを4000円で購入し、すぐに証券会社Aで4500円で売却をすると、それだけで500円の利益を得ることができます。実際の市場では上記のような現象はあり得ませんが、これがアービトラージで利益を得ることができる仕組みとなります。

そのため、アービトラージを狙うのであれば、それぞれの証券会社の販売、買い取り価格を比較する必要があります。

ブックメーカー アービトラージ

投資と同じように、スポーツベッティングにおいてもアービトラージをすることが可能です。証券会社と同じように、それぞれのブックメーカーで提示するオッズが異なります。これはブックメーカーによって、試合結果の予想方法が異なるからです。

複数のブックメーカーで設定するオッズに差がある場合、それを利用して試合の結果がどうなったかに関係なく、利益を得ることができるのです。

スポーツベッティングにおいても、アービトラージが利用できるシーンは割と頻繁にあります。そのため、スポーツベッティングをするのであれば、予備知識としてアービトラージについて知っておくといいでしょう。

アービトラージ やり方

ここではアービトラージの具体的なやり方を紹介します。アービトラージをするためには、ブックメーカーが提示するオッズの開きに注目する必要があります。ここでは例をとって、アービトラージについて解説していきましょう。

以下のようにブックメーカー1と2があり、それぞれが提示するオッズに以下のような開きがあるとします。

  • ブックメーカー1.ジャイアンツの勝利1.3 阪神タイガースの勝利3.93
  • ブックメーカー2.ジャイアンツの勝利1.42 阪神タイガースの勝利2.9

まずは、ベッティングオッズマージンを計算します。ベッティングオッズマージンを計算すると、ブックメーカーがどれくらいの利益率なのかを知ることができます。計算の結果100%を超えた分に関しては、ブックメーカー側の利益となります。

つまり、ベッティングオッズマージンが高ければ高いほど、プレイヤーにとっては不利なオッズということになります。一方で、ベッティングオッズマージンが100%を割った場合、プレイヤーにとって有利となります。

ベッティングオッズマージンの計算方法は以下の通りです。

(1/(イベント1のオッズ)+1/(イベント2のオッズ))*100

この計算式に、ブックメーカー1とブックメーカー2のオッズを入れてしみましょう。そうすると、以下のような結果になります。

  • ブックメーカー1=(1/(1.3)+1/(3.93))*100=102.37
  • ブックメーカー2=(1/(1.42)+1/(2.9))*100=104.91

つまり、ブックメーカー1の場合は約2%がブックメーカー1の利益、ブックメーカー2では約5%がブックメーカー2の利益ということになります。アービトラージでは、この計算式の結果が100以下になる組み合わせを見つけましょう。

例えば、ブックメーカー1では阪神タイガースに賭けて、ブックメーカー2ではジャイアンツの勝利にベットするとしましょう。このようにした時にベッティングオッズマージンは以下の計算になります。

(1/(1.42)+1/(3.93))*100=95.87

この計算式の結果、ベッティングオッズマージンが100を割ることがわかりました。つまり、このようにベットをするとプレイヤーが利益を得ることができる、アービトラージが可能ということです。

すると、次に考えなければいけないことは、それぞれにいくらをベットするべきかということです。

それぞれにいくらベットするかは、アービトラージの計算サイトを利用するのが便利です。サイト上の計算式に、ぞれぞれのオッズ、ベットしたい金額を入力すると、それぞれのオッズにいくらベットしたら利益が出るのかをすぐに計算してくれます。

上記のブックメーカー1とブックメーカー2の例では、以下のようにベットすると、どのような結果になった場合でも利益を得ることができます。

  • ブックメーカー1:73.46ドル
  • ブックメーカー2:26.54ドル

このように賭けた場合、どのような結果になった場合でも、必ず4.3ドルの利益を得ることができます。

このような手順で計算を進めていくことで、アービトラージをすることができます。アービトラージをするためには、必要なスキルは一切なく、ベッティングオッズマージンが100を割るオッズの組み合わせを見つけるということだけです。そのため、スポーツベッティング初心者でも簡単に実行することができます。

アービトラージ デメリット

アービトラージは確実に利益を得ることができるとても魅力的なベット方法です。しかし、アービトラージにはいくつかのデメリットもあります。

①そもそも見つけることが難しい

アービトラージはプレイヤーが必ず利益を得ることができる方法です。つまり、ブックメーカーが必ず損失を被る賭け方だといえます。このよう場合、ブックメーカーとしてはアービトラージと禁止する必要があります。そうしないと、すべてプレイヤーがアービトラージばかりをして、まったく利益を得られなくなってしまうからです。

そのため、ブックメーカーは自社のオッズが他社とアービトラージになっているか否かを検知するシステムを保有しています。これによって、万が一アービトラージが可能だとしても、すぐにオッズが修正される仕組みとなっているのです。これにより、実際にはアービトラージが可能なオッズを見つけるのは非常に難しいといえます。

②ペナルティが課せられる場合がある

ブックメーカーの損失につながるため、多くのブックメーカーはアービトラージを禁止行為としています。そのため、プレイヤーがアービトラージを行っているのがわかった場合、アカウントが閉鎖されたり、マックスベット額に制限が設けられたりすることがあります。

一度ペナルティを受けてしまうと、その後それまでと同じようにブックメーカーを利用することは難しくなるでしょう。つまり、稼ぐチャンスを永久的に失ってしまうことになります。

このようなリスクがあることは、アービトラージの大きなデメリットだとしいえるでしょう。

③スポーツベッティングが楽しめなくなる

スポーツベッティングの醍醐味と言えば、試合を見ながらベットした結果がどうなるかを緊張しつつ、ゲーム性を楽しむということでしょう。

しかし、アービトラージを使用した場合、どのような結果になるかは関係なく、最初に計算した通りの利益を得ることができます。

そのため、スポーツベッティングでありながら緊張感がなく、事務作業のような感覚でベットを繰り返すだけとなってしまいます。これではスポーツベッティングのエンターテインメント性が失われてしまいます。

純粋にスポーツベッティングを楽しみたいという方には、アービトラージは向かないでしょう。

ブックメーカーにばれるのを避ける方法

アービトラージはブックメーカーで禁止されている行為です。そのため、プレイヤーの賭けのパターンなどを追跡し、アービトラージを行っていないかなどモニタリングしています。

そのため、ブックメーカーにばれずにアービトラージをするためには、賢くベットしなければいけません。ここではブックメーカーにばれずにアービトラージを行う方法を紹介します。

①マックスベットを避ける

アービトラージで確実に利益が出るのがわかっているのであれば、常にマックスベットをして最大限利益を得たいですよね。しかし、毎回リスクのあるマックスベットをしていると、ブックメーカー側にアービトラージを疑われることがあります。

そのため、アービトラージをする場合でも少しベット額を下げるなど、行動を怪しまれないようにする必要があります。

②複数のブックメーカーを利用する

アービトラージをする場合は、2、3つのブックメーカーばかりでベットするのではなく、なるべく多くのブックメーカーを利用するようにしましょう。

そうすることで、それぞれのブックメーカーでのマックスベットの数が減るので、ブックメーカーとしてもアービトラージだと確定することが難しくなります。

また、複数のブックメーカーを利用すれば、それだけアービトラージの機会も増えます。そのため、管理できるのであれば、なるべく多くのブックメーカーに登録して、うまく使い分けるようにするといいでしょう。

③小さいマーケットを避ける

ブックメーカーではたくさんのスポーツを扱っており、それぞれのスポーツでマーケットの規模が異なります。野球、バスケットボール、サッカーなどの人気のスポーツであれば、たくさんの人がベットするので、マックスベットをしていたとしても目立つことはないでしょう。

しかし、卓球、ダーツ、ウォーターポロなど、あまり賭ける人が少ないマーケットでは、それぞれがいくらベットしているかなどモニタリングしやすいので、アービトラージを疑われるリスクが高くなります。

そのため、ブックメーカーにばれることが防ぐためには、あまり目立たないようサッカーや野球など、マーケット規模が大きいスポーツに賭けるのがいいでしょう。

アービトラージ 仮想通貨

アービトラージは仮想通貨においても使用することができます。仮想通貨では、コインチェック、バイナンス、コインべース、楽天ウォレットなど、たくさんの取引所があります。そして、それぞれで設定するスプレッドが異なるため、売買価格が異なるのです。

これを利用して、スポーツベッティングを同じように利益を出すことができます。

また、よりアービトラージの機会が多いのが、ユニスワップやスシスワップ、パンケーキスワップなどの取引所です。これらはまだボリュームがそこまで大きくない、新しいアルトコインなども多く扱っています。そうすると、流動性が低いため、それぞれでの取引所で売買価格に開きが出ることがあるので、簡単に利益を得ることができます。

時には取引所によって売買価格に10%以上の開きが出る場合もあるので、そのようなケースででは簡単に利益を得ることができます。仮想通貨ではこのようなアービトラージを禁止していないので、自由に取引をして問題ありません。そのため、スポーツベッティングよりもアービトラージで稼ぐチャンスがあるといえるでしょう。

ただし、気を付けなければいけないのが手数料です。仮想通貨も株式同じように、売買には手数料がかかります。バイナンススマートチェーンであれば比較的手数料が安いので、頻繁にトレードをしても特に問題ないでしょう。しかし、イーサリアムブロックチェーンを使用した場合、かなりのガス代がかかってしまうので、アービトラージをしたとしても利益がかなり少なくなってしまうことがあります。

そのため、アービトラージをする際には、手数料を考慮してそれでも利益が得られるかをよく考えたほうがいいでしょう。

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