確率と期待値について知ってスポーツベットに役立てる!

確率と期待値について知ってスポーツベットに役立てる!

スポーツベッティングでお金を稼ぐためには、スポーツの試合、イベントで何が起こるかを正確に予測する必要があります。ただし、正確に結果を予想するというだけでは、スポーツベッティングで長期的に勝つためには不十分だといえます。

これは、あなたがどんなに優秀だとしても、スポーツにおける結果を確実に的中させ続けることは不可能だからです。スポーツの試合ではイレギュラーが起こることもあり、予想をいつも的中させることは不可能だからです。経験豊富なプロのギャンブルであっても必ずスポーツベッティングにおいて負けることもあるでしょう。

もちろん正確に予想することは大切ですが、スポーツベッティングでベットする際には期待値に注目することが大切です。期待値とはスポーツベッティングにおいてよく使用される言葉であり、これを理解することがベッターとして非常に重要となります。

そこでこの記事では、期待値とは何か、それがどのように確率と関連しているかについて解説してきます。

的中率について

期待値について解説する前に、まずは少しだけ的中率(正答率)について。

スポーツベッティングにおける的中率は、ベットした数と勝った数から求めることができます。例えば100回ベットして、そのうち50回勝つことができた場合的中率は50%ですね。

スポーツベッティングにおいて高い的中率を目指すことは重要ですが、的中率が高いからと言ってスポーツベッティングにおいて長期的に稼ぐことができるというわけではありません。

ここではテニスの試合を例に考えてみましょう。

例として、2013年の全米オープンの初日を取り上げて考えていきます。このようなトーナメントの初日のゲームではフェイバリットが勝利するのが一般的だといわれています。そのため、フェイバリットにベットすることで、的中率を高くすることができます。

しかし、初日に行われた試合ですべてフェイバリットにベットした場合、どうなるのかを見ていきましょう。

2013年の全米オープンの初日では19試合が行なわれ、15試合にてフェイバリットが勝利しました、つまり、すべての試合でフェイバリットに賭けた場合、的中率は約80%となります。5試合のうち4試合は的中という計算になるので、スポーツベッティングにおいては素晴らしい成績だということができるでしょう。

しかし、その日のフェイバリットのオッズの平均は1.25でした。15試合のそれぞれに10ドルをかけた場合、予想が的中した全15試合からの払い戻しは合計で187.70ドルとなります。つまり利益は37.50ドルです。

そして、4試合のベットは負けたことになり、これらの試合にベットした40ドル分は損失となります。これを踏まえると、【37.50 - 40】で80%の的中率であったにも関わらず、最終的には2.5ドルの損失になることがわかります。

つまり、高い的中率が必ずしも利益を約束することはないとうことが断言できます。

確率の求め方

確率の考え方はとても簡単です。確率とは単純である事象が発生する可能性の尺度のことを指し、通常は0は不可能、1は確実性を示します。また、確率はパーセンテージで表されることもあり、この場合0%は不可能を示し、100%は確実性を示します。

通常、この確率は正確に計算することができます。例えばコイントスをした場合、表が出る確率と裏がでる確率は共に50%です。サイコロを転がした場合は、それぞれの数字がでる確率は1を6を割って16.66%というように計算で確率を導き出すことができます。

スポーツベッティングでは、結果が発生する可能性を示唆するオッズから確率を導き出すことができます。

確率= 1 ÷ 小数オッズ

例えば、シカゴベアーズの勝利に2.50のオッズを設定されている場合、勝率は0.4つまり40%になります。一方で勝利に1.50のオッズが設定されている場合、勝率は0.67つまり67%になります。

では期待値は?

一方で期待値は賭けから獲得できると期待できる金額に関連しています。つまり、期待値は勝利と基づく尺度だといえます。

期待値を説明するために、2.50でシカゴベアーズに賭ける例を見てみましょう。シカゴベアーズの勝利に2.50のオッズか設定されていて、これに10ドルを賭けたとしましょう。そして、実際にシカゴベアーズが勝利した場合、25ドルの払い戻しを受けることができます。

シカゴベアーズの勝率が実際の勝率を正確に反映していると仮定すると、確率は先程の計算から40%と分かります。つまり40%は賭けに勝ち25ドルが支払われる一方、60%は負けとなり10ドルを失うことになります。

ここで期待値の計算を紹介します。

期待値=(勝つ確率xベットあたりの勝ち額)–(負ける確率xベット額)

この計算を使用して、この賭けの期待値を計算してみましょう。

(40%x $ 15)–(60%x $ 10)= $ 6.00 – $ 6.00 = $ 0.00

したがって、この賭けの期待値はゼロであり長期的に利益も損失も出ないことがわかります。実際には1回ベットする度に勝敗が分かれますが、期待値は一般的に長期でベットした時に結果を示します。

このように確率ではなく、期待値を見ることで実際に長期的に稼ぐことができるかどうかを判断することができます。確率が高いオッズに賭けることで短期的には稼ぐことができるでしょう。しかし、長期的にスポーツベッティングで稼ぐためには、確率ではなく期待値に注目する必要があるのです。

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